何か、テレビでしか見ないような話を実際に経験した。
屈強な男性がラッシュしてくる体験は中国の公安で写真を撮った時以来だ。
「うわ!怖。」って感じ。
現在ウィーンに滞在中。
友達との待ち合わせの場所まで、歩いて出かけた。
ウィーンの街並み
この場所で、ニセ警官のコメディに遭遇。
写真のような道路を歩いていると、右上の方から地図を持った中東系の顔をした初老のおっちゃんが、「English?」と英語が喋れるか下の道路を歩いているオイラに尋ねてきた。
「Yes」と答えると、おっちゃんは、「ちょっと待って!降りてくるから!」とジェスチャーをして小走りでこっちに向かってくる。
(あぁ、迷子の観光客か)
初老のおっちゃんに階段を降りてきてもらうのも気の毒な気がしたので、階段を先に駆け上がった。
するとおっちゃんは、地図を見せ、喋れない英語で何かを説明しようとしながら、不自然に階段を降りる。
「引き返したくはないのに。。。」と思いつつもおっちゃんが何を求めているかを理解するために一緒に階段をおりる。
「ドイツ語?」おっちゃんが聞く。
「?」英語喋れるって言ってるのに。
まぁ、海外旅行で迷子になって我を失っているんだろうと、丁寧に対応した。
地図を手にとって、今どこかを説明しようとしたら、2人の男性がこちらに駆け寄って来る。
同じく中東系の顔だったので、この人たちに聞いてみようと思ったら、彼らはいきなりオイラの目の前に「警察だ!」って言って警察手帳を突きつけた。
(あ、騙された。こいつらグルだ。)って思ってももう遅い。
(こういう場合、ぼこられて、財布盗まれるのが相場だよなぁ。。。)
「パスポートは!」
オイラの3倍は体重のありそうな屈強な男性が叫ぶ。
初老のおっちゃんは、胸の内ポケットに入った赤いパスポートを見せる。
(うわ、しっかり準備してる!)
「お前は!」
「今持ってない。」
そう答えると、屈強な男性はこぶしを振り上げて「俺は警察だぞ!」って怒る。
その必死な姿はまるでコメディみたい。
「旅行者か?IDカードは持っているか!」
「旅行者だ。IDカードは持っている。」と答える。
相手は再び、警察手帳を目の前に突きつけ、「俺は警察だ!」と繰り返す。
(分かったちゅうねん)と思いつつ、偽物の警察手帳がどのようになっているかを確認するために、前のめりになって顔を近づけた。
この姿も傍から見ると、コメディに映るかもしれない。
質の悪い白黒コピーでPOLICEとある。
「お前ら!コカインとか売ってるんじゃないんだろうな!」
「No!」初老の男性が答えると、
「よし!お前ら行け!」と解放された。
その後友達に会ってその話をすると、「ニセ警官が財布を盗む事件があるらしいよ。」って教えてくれた。
3人組はやり慣れている感があったので、いろんな場所で同じ手口でやっているんだろう。
オイラはとりあえず運が良かった。力ずくで財布を奪われたらかなわないし。
何で財布を盗まれなかったんだろう?
ニセ警官と見抜いたのを向こうが感じたからか、IDカードを持っていると言ったのが良かったのか、オイラの人徳がそうさせたのか?と幸せ回路を働かせてみる。
まぁ終わったことだし、どうでもいいや。
テレビでしか見れないと思っていた出来事を体験できたから(笑)